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こだわり抜いた新病院が4月に完成

地域医療を長年支える川湯の森病院は、 内科と心療内科、 精神科を標榜しており、 療養型病床100床を擁している。また、釧路管内だけでなく、根室、網走、北見管内の病院・診療所とも緊密な連携を組んでおり、病床はほぼ常に満床であり、入院待ちも常に20人以上である。
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自給自足と共存共栄の社会を目指して

色彩、食事、木造… こだわり抜いた新病院

同院は、現在の病院の隣に取得した約1万坪の土地に新病院を建築中で、平成24年4月頃に移転・リニューアルオープンする予定だ。
同院では豊富な知識と謹験を持ったスタッフが一体となって徹底したサービスを提供できるように常に挑戦している。
今回の建築はその第一歩であり、既に次の計画が纏められている。齋藤理事長は、「新病院は木造が主体の建築で、木で造られた病院で過ごすことによって、患者さんの心身へ与える癒しはより大きくなります。また、温泉熱と井戸水を用いた冷暖房と軟石を用いた食糧庫も備えており、エネルギーと食の自給自足を目指しています。今後も更に充実を図り、暮らすための病院というコンセプトを大切にしたい」と、そのこだわりを語る。
加えて、食事と温泉施設もより一層充実させる。「食事にも最大限の配慮をし、医食同源を実践します。病院で提供される米はハープを用いた低農薬栽培のものを契約農家から直接買い付けており、また、外食産業としても対応可能な厨房で作られる美味しい薬膳に加え、嗜好品ながら香り自体がアロマとして癒しの効果があるといわれるコーヒーは『川湯の森オリジナルプレンド』として自家焙煎もします。これらを院内はもとより、外来スペースの食堂でも提供します。入浴に使う源泉も、川湯の硫黄泉とアルカリ性の単純泉の2種類を用意でき、硫黄泉に関しては設備を痛めるため院内ではなく隣接地に温浴施設を建設します。現在の病院にある運動浴のプールやリハビリ室は、新病院建設後も運動不足の解消のためのジムやリハビリテーション、更には様々な会合やイベントに用いる等、無駄なく全体を使いながら、地域の医療・福祉・教育のお役に立ちたいと思っています」と大きな夢を語る。

医療という観光資源、地域活性化を担う

また、観光と医療を融合させたメディカルトラベルの態勢も整える。アロマセラピストによる癒しやメディカルチェック、鍼灸治療などのサービスを観光客にも提供し、弟子屈町の観光振興への寄与が期待されている。「透析患者さんにも安心して旅行ができる態勢をつくる等、取り組みたいことはまだまだあります。これからも設備の充実と人材の育成に注力し、地域医療の可能性を追求していきたい」と力強く語る。
11月26日には「新時代の湯治」と題したシンポジウムも行われ、町長、町議、地域の旅館・ホテルの経営者、医療関係者、地域住民等が多く集まった。齋藤 浩記理事長は『自給自足と共存共栄の社会を目指して』との題名で講演し、今後の更なる飛躍が期待されている。